「カタールでは悔しがる権利もなかった」と語っていた上田綺世が、エールディビジ得点王という勲章を手に、日本代表のエースとしてW杯2026の舞台に立つことになりました。
フェイエノールトで今シーズン31試合25ゴールを記録した上田が、この3年半でどう変わってきたのか。
グループFでの戦いとあわせて、じっくりまとめてみました。
W杯2026への選出〜カタールから3年半、変わった立場と自信
【FW】上田 綺世(うえだ あやせ / Ayase UEDA)
| 項目 | 内容 |
| 生年月日 | 1998年8月28日(W杯時27歳) |
| 出身地 | 茨城県水戸市 |
| 所属 | フェイエノールト(オランダ・エールディビジ) |
| ポジション | FW(センターフォワード) |
| 身長/体重 | 182cm / 76kg(出典:各種公式情報) |
| 利き足 | 右 |
| 代表背番号 | 18番 |
| クラブ背番号 | 9番 |
| 推定市場価値 | 約1,500万ユーロ(出典:Transfermarkt、2025年12月時点) |
| 契約期限 | 2028年6月30日 |
| 経歴 | 鹿島学園高→法政大→鹿島アントラーズ→サークル・ブルッヘ→フェイエノールト(2023〜) |
| A代表キャップ数・得点数 | JFA公式にて最新情報をご確認ください |
「選ばれてほっとした」という言葉の重さ
2026年5月15日、森保一監督が北中米ワールドカップに挑む日本代表26名を発表しました。
そのリストに名前があったとき、FW上田綺世(うえだ あやせ)が感じたのは、安堵だったといいます。
「選ばれてほっとしている」
エールディビジ得点王という実績を持ってもなお、「ほっとした」という言葉が出てくるあたりに、上田という選手の誠実さが滲んでいるように感じます。
カタール2022での出場機会と、当時の心境
2022年カタールW杯。
日本代表はドイツ・スペインを撃破し、ベスト16という歴史的な結果を残しました。
でも上田にとって、その大会は「悔しさという感覚もよく理解できないレベル」のものだったと話しています。
4試合でわずか45分間の出場。
カタール当時について、上田はこう振り返っています。
「悔しがる権利もないような感覚でした。期待に応えられず、自分としては、何もチームに貢献できなかった」
サッカーファンなら、こんな経験があるかもしれません。
推しの選手が大舞台でほとんど出られない、あの何とも言えないもどかしさ。
あの感覚を、当の本人が誰より強く感じていたんだと思うと、胸に迫るものがあります。
フェイエノールト移籍と、そこから始まった変化
カタールでの経験を胸に、上田は動き続けました。
2023年夏、ベルギーのサークル・ブルッヘからオランダの名門フェイエノールトへ移籍。
移籍金は900万ユーロ(出典:Transfermarkt)でした。
加入1年目は控えに甘んじ、オランダメディアからも厳しい評価が続きました。
それでも諦めずに積み上げた結果が、本人の言葉にも表れています。
「4年前と比べると立場も、クオリティーも価値も全く違うものになった」
その変化は、数字でしっかり証明されることになりました。
フェイエノールトで覚醒!2025-26シーズンの成績を数字で振り返る
開幕から独走、31試合25ゴールの軌跡
2025-26シーズン、上田のすべてが変わりました。
加入3年目にしてファン・ペルシー監督の信頼を完全に掴み、センターフォワードのスタメンに定着。
開幕からゴールを量産し、第9節ヘラクレス戦ではハットトリックを達成。
第15節ズウォレ戦では、1試合4ゴールという圧巻のパフォーマンスを見せてくれました。
シーズン途中に約3か月のノーゴール期間があったものの、そこから立て直して最終的にリーグ戦31試合・25ゴール・2アシストを記録。
エールディビジ得点王に輝きました(出典:各種スポーツメディア報道)。
データで見る、得点力の高さ
2位のアヤックスFWミカ・ゴッツとの差は8ゴールで、圧倒的な独走での戴冠でした。
詳細スタッツ(出典:FootyStats、2026年5月時点)も見てみると、その数字の質の高さが伝わってきます。
| 項目 | 数値 |
| リーグ出場試合数 | 31試合 |
| ゴール数 | 25 |
| アシスト | 2 |
| 得点関与数 | 26 |
| 90分あたりゴール | 0.89 |
| シュート本数(シーズン計) | 102本 |
| シュート精度 | 46.08% |
| xG(ゴール期待値/90分) | 0.81 |
xG(ゴール期待値)はエールディビジ全選手の上位99パーセントに位置する数値で、チャンスをゴールに変える確率がいかに高いかが伝わってきます。
日本人2人目の欧州主要リーグ得点王
日本人が欧州主要リーグで得点王になったのは、22-23シーズンにセルティックで27ゴールを記録した古橋亨梧以来、わずか2人目の快挙です(出典:サッカーダイジェストWeb)。
最終節はW杯に備えてベンチ外となりましたが、ファン・ペルシー監督はこう述べています。
「彼らはいつも全力でプレーして全力でトレーニングをしてくれているから」
特別休養という形での離脱は、それだけ上田への信頼が厚い証なのかもしれません。
上田綺世のプレースタイルと日本代表での役割
ゴール前での嗅覚とポジショニング
上田綺世の大きな特徴のひとつが、「ゴール前での嗅覚」です。
DFの視野から消えるように動き、一瞬でシュートを打てる位置に入る動き出しは、欧州でも屈指のレベルに達しているといわれています。
ペナルティーなしのxGが0.81/90分というのは、シュートを打つ前の「ポジション取りの質」がそのまま数字に出ているともいえます(出典:FootyStats)。
欧州3年で広がった得点パターン
フェイエノールトでの経験を重ねるなかで、上田の得点パターンは格段に広がりました。
以前は裏抜けからのシュートが中心でしたが、今ではポストプレーの精度も大幅に向上。
ワンタッチでのフィニッシュ、ヘディングでのゴールなど、さまざまな形で得点できる選手になってきています。
森保ジャパンにおけるエースとしての存在感
今や誰も異論を唱えない「日本代表の1番手FW」となった上田。
守備でのプレッシングの強度、セットプレーでの身体の張り方、仲間を生かすオフ・ザ・ボールの動きまで、チームを機能させる貢献が年々増しています。
A代表通算キャップ数・得点数の最新情報は、試合ごとに更新されるため、JFA公式サイトでご確認いただくのがもっとも正確です。
W杯2026で上田綺世はどう活躍するか?
初戦オランダ戦、「クラブの地元」との対決
日本代表はグループFに振り分けられ、オランダ・チュニジア・スウェーデンと対戦します。
初戦の相手はまさに、上田の所属クラブの本拠地・オランダ代表。
上田自身はこう語っています。
「特別な思い入れがあるわけでもない。ただ、初戦という意味では、個人的にもチームとしてもすごく重要な試合になることは間違いない」
普段から対戦している選手たちのクセ、動き出し、守備の癖。
フェイエノールトで積み上げた経験が、オランダ戦でのアドバンテージになる場面もきっとあるのではないでしょうか。
チュニジア・スウェーデン戦での得点への期待
チュニジア戦・スウェーデン戦は、日本が得点を量産しやすいマッチアップになるとみられています。
上田の「90分に迫る1ゴールペース」が発揮されれば、グループステージだけで複数ゴールも十分に期待できそうです。
久保建英・堂安律・中村敬斗らとの連携は年々深まっており、サイドからの崩しに対して上田がゴール前に飛び込む形は、日本が得点しやすいパターンのひとつになっています。
もちろんこれはあくまで展望で、実際の結果はピッチの上でのみ決まります。
決勝トーナメントへの鍵と、その先への期待
グループFを突破するために大切になってくるのが、先制して試合を優位に進めることです。
上田が前線でゴールを奪い、チームに勢いをもたらせるかどうかが、ひとつの大きな鍵になりそうです。
決勝トーナメントに進出し、ベスト8以上を目指す日本代表。
その中心に上田綺世がいることは、多くのサッカーファンが感じているところではないでしょうか。
まとめ:上田綺世がW杯2026で証明するもの
カタールから3年半、変わったのは数字だけじゃない
カタールでは「悔しがる権利もなかった」と感じていた上田綺世が、3年半後にエールディビジ得点王として日本代表のエースに返り咲きました。
2025-26シーズン・リーグ戦31試合25ゴールという数字は、上田が「期待の選手」から「結果を出し続ける選手」に変わったことを静かに、でもはっきりと物語っています。
その変化の背景にあるのは、派手なエピソードよりも、毎日のトレーニングとピッチでの積み重ねだったのかもしれません。
W杯2026での活躍に期待したい理由
W杯2026、グループFの舞台で何を見せてくれるのか。
カタールで積み上げた悔しさ、フェイエノールトで培った自信、そして日本代表のエースとしての責任感。
そのすべてが北中米のピッチでどう輝くのか、一緒に楽しみにしていきたいですね。
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