GTO2026の第3話を見て「琴音が読んでた本、何だろう」と気になった方はいませんか。
教室や図書室、自宅シーンに登場する本は、どれも実在する文学作品です。
この記事では、筆者が第3話を何度も見返して特定した3冊を、内容と合わせてまとめました。
この記事でわかること
・GTO2026第3話で若槻琴音が読んでいた本3冊のタイトルと内容
・タブッキ・ナイポール・ロスタンという3人の海外文学作家の概要
・書籍と若槻琴音のキャラクターと第3話の物語との関係性
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若槻琴音が第3話で読んでいた本は全部で3冊
第3話で若槻琴音(梶原叶渚)が読んでいたのは、以下の3冊です。
| シーン | 書名 | 著者 | 出版社 |
|---|---|---|---|
| 教室(吉田歩夢が見つめているシーン) | 夢のなかの夢 | アントニオ・タブッキ | 岩波文庫 |
| 図書室(本を借りるシーン) | ミゲル・ストリート | V.S.ナイポール | 岩波文庫 |
| 図書室・自宅(借りて帰ったシーン) | シラノ・ド・ベルジュラック | エドモン・ロスタン | 光文社古典新訳文庫 |
さらに、鬼塚英吉(反町隆史)が図書室で琴音に声をかける際に手に取っていた本が1冊あります。
| シーン | 書名 | 著者 | 出版社 |
|---|---|---|---|
| 図書室(琴音に声をかけるシーン) | 恋愛論(上) | スタンダール(杉本圭子訳) | 岩波文庫 |
上記の書籍は、私が第3話を繰り返し視聴して表紙・背表紙を確認したものです。
画質や映り込みの関係で確認が難しい場面もありましたが、特定できた範囲で記載しています。
教室シーン①夢のなかの夢/アントニオ・タブッキ
タブッキってどんな作家?
アントニオ・タブッキ(1943〜2012)は、イタリアの作家です。
シエナ大学でポルトガル語・文学の教授も務めており、ポルトガルへの深い愛着が作品全体に流れています。
代表作は「供述によるとペレイラは」「インド夜想曲」など。
幻想的で夢と現実が入り交じる独自の文体が持ち味で、現代イタリア文学を代表する作家の一人として世界的に評価されています。
2012年3月25日、リスボンで亡くなりました(68歳)。
『夢のなかの夢』の内容と読みどころ
岩波文庫版の紹介によると、オウィディウス・チェーホフ・マヤコフスキー・フロイトなど、歴史上の芸術家・思想家たちがかつて見たかもしれない夢を想像で描いた全20篇の短編集です。
カラヴァッジョ、ゴヤ、ランボー、ペソアといった巨匠たちが夢の中で体験する幻想と現実の狭間——タブッキが愛した人々への文学的オマージュとして、短くとも余韻が長く残ります。
岩波文庫版(赤706-1)はコンパクトな文庫サイズです。
1話完結の短編形式なので、読書に慣れていない方でも隙間時間に読み進められます。
琴音が教室で読む理由を考察する
吉田歩夢(川口和空)が琴音をじっと見つめているシーンで、琴音はこの本を静かに読んでいます。
「芸術家たちの見たかもしれない夢」という内容は、「夢」をテーマにした作品です。
第3話で歩夢が抱える「国連事務総長になりたい」という大きな夢、そして「もう少し現実的に」と諦めかけている葛藤と、この本のテーマが静かに重なります。
琴音という人物が日常的にこういった文学を手に取っている「読書家」であることを示す、丁寧な小道具の使い方と言えるでしょう。
図書室シーン①ミゲル・ストリート/V.S.ナイポール
ノーベル賞作家ナイポールとは?
V.S.ナイポール(1932〜2018)は、カリブ海の島国トリニダード・トバゴ出身のイギリスの作家です。
2001年にノーベル文学賞を受賞しています。
インド系移民の子として生まれ、オックスフォード大学を卒業後に作家としてデビュー。
植民地主義や移民の孤独、故郷への複雑な感情を描いた作品群で世界的に知られています。
『ミゲル・ストリート』ってどんな話?
岩波文庫版の紹介によると、トリニダードの下町「ミゲル・ストリート」を舞台に、少年「ぼく」の視点から描かれた17の短編集です。
「名前のないモノ」ばかり作る大工、「世界でもっとも偉大な詩」を書き続ける詩人——風変わりで、ちょっと切ない住人たちの物語が連なります。
ノーベル賞作家の実質的な処女作であり、悲惨な状況なのに不思議と明るく温かい読後感が特徴とされています。
岩波文庫版(小沢自然・小野正嗣共訳)で刊行されています。
琴音と「夢と現実のはざまで生きる人たち」の共鳴
ミゲル・ストリートの住人たちは、夢を持ちながらも現実には報われない人々です。
それでも彼らは懸命に生きています。
琴音が「誰とも恋愛する気はない」と切り捨てるクールな態度の裏に、何か理由があるのかもしれません。
「夢を諦められない人たち」の物語を手に取る彼女が何を感じているのか——第3話の時点ではまだわからないからこそ、今後の伏線として気になる一冊です。
図書室シーン②・自宅シーン:シラノ・ド・ベルジュラック/エドモン・ロスタン
ロスタンとシラノについて
エドモン・ロスタン(1868〜1918)は、フランスの詩人・劇作家です。
29歳のときに書いた『シラノ・ド・ベルジュラック』が大ヒットし、翌年レジオン・ドヌール勲章を受勲。
わずか33歳でアカデミー・フランセーズに選出された、早熟の才人です。
琴音が手にしていたのは光文社古典新訳文庫版(渡辺守章訳)です。
詩的な台詞の魅力で高い人気を誇り、1世紀以上を経た今も世界中で上演されています。
「身代わりの恋」という物語の骨格
光文社古典新訳文庫の紹介によると、主人公シラノは詩人・軍人・剣士と才能に満ちた男ですが、大きな鼻という容姿コンプレックスを抱えています。
秘かに想いを寄せる従妹ロクサーヌに恋した美男の同僚クリスチャンのために、シラノは影に徹して愛の言葉を代筆し続ける——という「身代わりの恋」が物語の核心です。
フランスを代表する傑作戯曲として、今も幅広い世代に愛されています。
吉田歩夢の告白と「シラノ」の重なり
第3話で鬼塚は、歩夢が琴音に伝える言葉を「プロデュース」しようとします。
歩夢の想いを鬼塚がサポートして告白させる——この構図は、シラノがクリスチャンの代わりに言葉を贈るという構造と重なります。
琴音がこの戯曲を図書室で借り、自宅でも読んでいたという事実は、単なる偶然とは思えません。
脚本家が意図的に選んだプロップとして、第3話の恋愛劇全体と呼応しています。
さらに言えば、琴音が「鬼塚先生の入れ知恵だ」と見抜いて歩夢を突き放すシーンとも繋がります。
『シラノ』を読んでいる彼女は、「代わりに用意された言葉」に敏感だったのかもしれません。
番外編:鬼塚英吉が図書室で手に取った本
第3話の図書室シーンでは、鬼塚が琴音に声をかける際に手に取っていた本がもう1冊あります。
恋愛論(上)/スタンダール(杉本圭子訳)岩波文庫
岩波文庫版の紹介によると、「情熱恋愛」「趣味恋愛」「肉体的恋愛」「虚栄恋愛」という4種類に恋愛を分類し、有名な「結晶作用」の比喩でも知られる古典的な恋愛論です。
スタンダール自身の恋愛体験が織り込まれた、理論書か告白か創作かわからない「無類の書物」と評されています。
恋愛を全く意識していないように見える鬼塚が、よりによって「恋愛論」という書籍を手に持って琴音に声をかける。
このコミカルな対比は、第3話の「告白大作戦」という文脈にぴったりはまる演出です。
意図的なキャスティングか現場のアドリブかは不明ですが、鬼塚らしいおかしさが詰まった小道具の使い方と言えます。
3冊の書籍を通して見える若槻琴音というキャラクター
第3話で琴音が手に取った3冊を並べてみると、あるパターンが見えてきます。
| 書名 | テーマ |
|---|---|
| 夢のなかの夢(タブッキ) | 夢・幻想・現実の狭間 |
| ミゲル・ストリート(ナイポール) | 夢を諦められない人々の切ない生 |
| シラノ・ド・ベルジュラック(ロスタン) | 身代わりの恋・本物の感情とは何か |
「夢」「本物かどうかわからない感情」「表と裏の顔」——これらは若槻琴音というキャラクターを読み解くうえで重要なキーワードになりそうです。
「誰とも恋愛する気はない」と言いながら、身代わりの恋を描いた戯曲を自宅で読んでいる。
夢を追えずにいる人たちの物語を図書室で借りていく。
琴音は単なる「クールな女の子」ではなく、内側に複雑な感情を持つキャラクターとして描かれているのではないでしょうか。
今後の話数で、彼女の内面がどう描かれていくか注目です。
まとめ:第3話の”本”が伝えるメッセージ
GTO2026第3話で若槻琴音が読んでいた本は、以下の3冊でした。
- 教室シーン:『夢のなかの夢』アントニオ・タブッキ(岩波文庫)
- 図書室シーン(借りる):『ミゲル・ストリート』V.S.ナイポール(岩波文庫)
- 図書室・自宅シーン:『シラノ・ド・ベルジュラック』エドモン・ロスタン(光文社古典新訳文庫)
なお番外として、鬼塚が図書室で手に取っていた『恋愛論(上)』スタンダール(岩波文庫)もあわせて紹介しました。
どれも手頃な文庫サイズで手に取りやすい古典名作です。
ドラマをきっかけに気になった方は、ぜひ手に取ってみてください。
琴音というキャラクターの読書趣味を知ると、第3話の各シーンが違って見えてきます。
今後の話数でも、彼女の本棚に何が並ぶか注目していきたいと思います。

執筆者プロフィール
daiki / カタルシスの旅路 運営
GTO2026を毎週楽しみに視聴しています。
第3話で若槻琴音が読むシーンが気になって、実際に何度も見返して書籍を特定しました。
公式情報と出版社データをもとに、できるだけ正確な情報をお届けするよう心がけています。
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